もぐさ作り
もぐさを作るには、野原などに生えているヨモギを摘み取り、葉っぱだけを摘み取り、天日で乾燥させたものを使います。ホットプレートもしくはフライパンでさらに乾燥させ、それをすり鉢に入れすりつぶします。すりつぶしたものをざるに移し、不純物を取り除いて行く作業を続けると、もぐさができます。
合谷(ごうこく)へしょうが灸
もぐさと皮膚の間に物を介在して行うお灸を隔物灸といいます。介在するものは、ショウガ、ニンニク、味噌、塩、ビワの葉などです。お灸教室では、自分たちで作成したもぐさを使って、ショウガを介在して、お灸を楽しめます。
ツボの取り方
ツボは、正式に名称がついているのは全身で361ありますが、無名のツボを含めると数えきれないほどあります。いわば、全身ツボだらけです。ツボは、肌の表面にあり、血行不良を起こしている所でもあります。指先で軽く肌をなでるようにして触れ、冷たい、凹んでいる、つやがない、しわが多い、指がひっかかるなど、その周りの肌と違う感覚が得られた所がツボの目安になります。
太衝(たいしょう)のツボへのお灸
太衝は、足の親指と人差し指の間を足首に向かってなぞると骨の出っ張りがあります。その出っ張りの前にある窪みにあるツボです。
太衝は、目の病、不眠、精神的イライラ、咽喉頭異常感症、肝臓の不調の時にも使われます。
太白(たいはく)のツボへのお灸
太白は、足の甲と裏の境目で、親指の後ろにある出っ張った骨のすぐ後ろの窪みにあるツボです。主に、胃腸のトラブルや倦怠感、気分のふさがりなどに効果があります。ツボは経絡(けいらく)といって気の流れ道、線路のようなラインがあり、そのラインは内臓と結びついています。太白は、足の太陰脾経という経絡上にあり、胃腸とつながっています。
湧泉(ゆうせん)のツボへのお灸
湧泉(ゆうせん)は、足の指を足裏側へ曲げた時にできる窪みにあるツボです。お灸をする前に片足で立ってもらい、軸足出ない方の足の湧泉にお灸をした後に再度片足立ちをして安定感を感じでもらう実験をすると、大抵の方はお灸をする前よりも安定感を感じます。これは、湧泉にお灸をすることで足の気の流れ、血の流れ、水の流れが良くなったことを意味します。
器具を使った棒灸
棒灸は、円筒状のもぐさです。ツボにこだわらず、広範囲に温めることができます。
取っ手を取り付けての棒灸
取っ手を取り付けると器具が熱くなっても安心して使うことができます。
器具を使わない棒灸
器具を使わない棒灸では、皮膚に近づけて熱感を感じたら、引き上げたり、皮膚の上を回転させたり、腕や足には経絡に沿って温めたりすることができます。自分で熱量を調節することができます。
よもぎ干し
ヨモギの葉っぱの天日干しには、写真のようなネットを使うと便利です。ホームセンターで販売されています。晴れた日に10日ほど、一日中天日干しをして乾燥させます。乾燥させたもぐさはビニールの袋に入れて保存します。
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