「冷え」を蓄積させない日常生活習慣 指先を揉もう

指先を揉む

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。

 

今回の豊橋から冷えを蓄積しない日常生活習慣は、指先を揉もう です。

 

指先を揉むことは、いつでもどこでも簡単にできますし、「冷え」を蓄積させない方法としてはとても有効な手立ての一つなんです。

 

なぜ、指先を揉むことが有効な手立てなのかお話してゆきますね。

 

1.自律神経を整える

指先には、自律神経線維が密集しているといわれています。それだけに、指先は自律神経に直接影響を与えることができる貴重な場所です。

 

自律神経は、心臓や胃腸、呼吸など私たちが意識しなくても私たちの健康を保ってくれている神経です。

 

自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれ、前者は緊張や収縮する活動を、後者は弛緩、拡張する活動を担っています。

 

また一方が活動すると一方が抑制されるように働きます。

 

指先のへの刺激は、神経を通して自律神経の中枢である視床下部に伝えられます。

 

刺激を受けた視床下部は、私たちの全身の自律神経に指令をだし、現在の体の状態を再チェックし、環境に適応するように交感神経と副交感神経に指令をだし、現在のベストの熱の産生と循環を保つように働いてくれます。

 

そうすることで体が冷えないように保つことができるのです。

2.経絡を刺激する

東洋医学では、気の通り道である経絡が全身を巡り、その体表面を流れる経絡に361のツボがあります。

 

気の通り道である経絡はそれぞれの手足の指の先端から内臓に繋がっています。

 

爪の生え際の角のあたりには「井穴(せいけつ)」というツボがあります。井穴は、気の出入り口とも言われるぐらい鍼灸施術を行うのに重要なツボです。

 

井穴を刺激することで、その刺激が経絡を通して内臓の働きを調節することができます。

 

働きの調節された内臓は、正常な働きを取り戻すことにより熱の産生や熱の循環を促します。

 

そうすることで体が冷えないように保つことができるのです。

 

 

毛細血管を刺激する

指先は、体の末端で血液の流れにくい場所と同時に毛細血管が発達しております。

 

毛細血管は酸素や栄養物質を運ぶ動脈と二酸化炭素や細胞の老廃物を運び去る静脈が混在している事です。

 

体の末端である指先は自律神経の影響を受けやすく、また冷えやすく、血液が滞りやすい場所です。

 

指先を刺激することで、そこにある毛細血管が刺激され、酸素、二酸化炭素、栄養物質

老廃物の入れ替わりが促進される事で、血液の循環がよくなり、熱が末端で作られやすく,

また熱の巡りも改善されます。

 

4.指先の揉み方

指先の揉み方は簡単です。

 

左右とどちらかの人差し指と親指で他方の指先の横側をつまみます。

 

指をつまんだ人差し指と親指を、上下に痛気持ちいいぐらいの強さで動かします。

 

次に指を上下に挟み込み、指をつまんだ人差し指と親指を左右に痛気持ちいいぐらいの強さで動かします。

 

各指を20秒ぐらいを一日 3回行うとよいでしょう。

 

足も同じようにやってみて下さい。

 

 

まとめ

末端である指先は、神経線維が多く、自律神経に直接影響を与える部分でもあり、気の出入りする井穴があり、動脈と静脈が交わる所です。

 

指先は東洋的な観方をすると陰と陽が交わる所でもあり、陰と陽のバランスを整える場所でもあります。

 

陰と陽のバランスが整うことで熱の産生力、循環力が回復すること「冷え」を予防することができます。

 

指揉みはいつでも、どこでも手軽にできます。

 

日頃から指先を揉んで、「冷え」を蓄積しないように心がけましょう!

この記事の執筆者のプロフィール

伝馬町鍼灸院 院長 川添登

伝馬町鍼灸院 院長 川添登

昭和37年、10月5日生まれ。製薬会社の営業職に勤務していた頃、ストレスから軽い精神的な病にかかり、指圧や鍼灸施術を受け西洋医学とは違った角度からみる東洋医学に興味を持ち、27歳の時に鍼灸の専門学校に通う。

3年間の学習を終え、平成5年にはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得後、豊川で開業しながら様々な技法を学ぶ。

平成16年に現在の豊橋に引越しをして、皆様の健康の回復、維持、増進のお手伝いをしている。

家族:妻と娘の3人暮らし

趣味:読書・気功体操・自然歩道散策・魚釣り

好きな言葉:継続は力なり

伝馬町鍼灸院