2020.3.15 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院の川添です。

3月15日、当院にてお灸教室を開催しました。

この頃は、新型コロナウイルス感染症のニュースでもちきりの中ですので、全員マスクを着用でのお灸教室になりました。

今回も3人の方に参加していただきました。お灸の基礎として、お灸の簡単な歴史から始め、お灸の原料であるヨモギについて、もぐさの作成、作成したもぐさを使ってスライスしたショウガの上にのせるショウガ灸、お灸のやり方の種類、ツボとは、ツボの取り方、台座のついたお灸の使い方、据え方、棒灸の使い方及び棒灸での皮膚刺激、火を使わないお灸の使い方、据え方を皆さんに共に学んでいただきました。

 

2時間があっという間にすぎてしまいました。

 

楽しい時間を共有させていただいたことには感謝です。

 

次回は、4月19日日曜日の午前10時半からですが、すでに定員になっております。5月17日日曜日は2名、6月21日日曜日は3名、参加者を募集しています。

 

5月、6月はヨモギが成長し、繁茂します。そのヨモギを使ってご自身でもぐさを作ることができるようになります。

 

お電話(0532)63-6093、若しくはLINEを登録して、「お灸教室希望」とメッセージを送って下さい。お待ちしております。

 

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

もぐさは、ヨモギの葉っぱの裏側にある綿毛で作られています。乾燥させたヨモギの葉っぱをさらにホットプレートもしくはフライパンで乾燥させた後、すり鉢とすりこぎで粉々にし、さらにざるに入れて粉を分離する作業を繰り返すともぐさができます。結構手間のかかる作業ですが、出来上がると皆さん感動します。

合谷(ごうこく)へのショウガ灸

スライスしたショウガの上に出来上がったばかりのもぐさを使ってのお灸です。合谷は主に肩こり、首コリ、目や鼻の症状、頭痛などによく効くツボです。

ショウガ灸

物を皮膚の上にのせ、その上にもぐさをのせて行うお灸を「隔物灸(かくぶつきゅう)」といいます。今回はショウガを使用していますが、隔物灸としてニンニクや、味噌、塩、ビワの葉などが使われ、燃えるもぐさの温熱とそれぞれに含まれる成分が皮膚を通して浸透し、お灸の効果を高めることができます。

足三里(あしさんり)へのお灸

松尾芭蕉も足三里へのお灸をやっていました。

足三里へのお灸

足三里は万能のツボです。どんな病にも、また養生として、健康の維持、増進に使って欲しいツボです。鍼灸では、ほとんどの症状に足三里が使われます。胃腸の整える働きがありますが、食欲、便通、睡眠に関わるツボでもあります。

太衝(たいしょう)のツボへのお灸

太衝は、東洋医学で言われる「肝」の働きを良くします。肝の働きは、血液の巡りを良くしたり、イライラなどのストレスを緩和したり、目や睡眠などのトラブルなどにも有効とされています。

太衝(たいしょう)へのお灸

太衝は、また腹部を温め、泌尿、生殖機能にも良い影響を与えます。

湧泉へのお灸

湧泉は足の裏にあります。涌泉は泉が湧くように、生命エネルギーが湧き出るといった意味のツボです。

湧泉へのお灸

湧泉は東洋学の気の流れ道である経絡の「腎」に属しています。腎の働きは、生命力を高めたり、疲労回復を早めたり、体の熱を保持したりるする働きがあります。

棒灸を使っての湧泉へのお灸

棒灸は台座のついたお灸よりも温熱力が強く、また点ではなく面を温めるには効果的です。

写真は左右にスライドできます

器具を用いた棒灸 湧泉へのお灸

器具を用いると安定した使い方ができます。

棒灸でツボ、経絡(けいらく)を刺激する

棒灸は、面を温めるほか、皮膚の上をゆっくりと移動することより気の流れ道である経絡を刺激することもできます。

棒灸で手の末端を温める

手の末端を棒灸で温めると自律神経に良い影響を与えます。

棒灸で足の末端を温める

棒灸で足の末端を温めるととても気持ちが良く、冷えの改善に有効です。

三陰交(三陰交)のツボの取り方

ツボの取り方は、指の幅を目安に取ります。三陰交は、内踝(うちくるぶし)の頂から指4本分そろえた幅を上に取り、骨の際で、ブヨブヨしている所、やや凹んだ所、皮膚がかさついている所など、周りの皮膚と違った感覚がする所を目安に取ります。

三陰交のツボの取り方

ツボがわかりにくい時は、押してみて探していただいても大丈夫です。

参加された方のアンケート

YMさん 女性 61歳 豊橋市在住

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HHさん 女性 52歳 豊橋市在住

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HKさん 男性 36歳 豊橋市在住

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伝馬町鍼灸院