2022.9.18 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。大型の台風の動向きになりますが、体調はいかがでしょうか?

9月17日、当院にてお灸教室を行いました。今回は、3人参加していただきました。

お灸の始まりは中国で、約3000年の歴史があるといわれる伝統的な医術です。日本には、約6世紀頃、飛鳥奈良時代、遣隋使さんや遣唐使さんたちが日本に持ち運んだと言われています。

その後日本のお灸は独自の発展を続け、現代でも連綿と続けられている医療術であり、また養生術の一つです。

お灸の素晴らしいところは、自分で据えることができ、お金もかからず、それほど難しい知識はいらず、確実に私達の自然に癒す力を引き出してくれる健康法であることです。

当院では皆さんがご自身でお灸を据えられるように、お灸教室を毎月第3日曜日に開催しております。参加費は3,300円(税込み)です。次回10月は16日に行います。3名の募集します。

参加希望の方は、当院にお電話もしくはLINEで「10月のお灸教室参加希望」とメッセージを送ってください。宜しくお願いいたします。

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

もぐさの原料は草餅にも使われるヨモギ。ヨモギの葉っぱの裏側をみると白い色の薄い綿毛がついています。ヨモギの葉っぱをゆっくりと引きちぎると白い繊維が見えます。それがもぐさの原料です。家庭でもぐさを作る場合、天日乾燥させたヨモギの葉っぱをホットプレートで軽く乾燥させ、一度ざるに入れもみほぐします。それをすり鉢に移し、すりこ木で葉っぱをすりつぶすようにつぶします。それをまたざるに入れ、夾雑物を取り除き、再度すり鉢に戻して葉っぱをすりつぶします。この過程を数回繰り返すことでもぐさが出来上がります。、

合谷(ごうこく)へショウガ灸

皮膚ともぐさの間に物を介在させて行うお灸を隔物灸と言います。隔物灸でよく使われるのがニンニクやショウガ、塩、みそ、ビワの葉です。今回はショウガを合谷というツボに乗せ、ショウガ灸を楽しんでもらいました。ショウガの成分であるシネオール、ジンゲオールがお灸の温熱刺激により皮膚から浸透して、発汗を促し、体を温めてくれます。

足三里(あしさんり)へのお灸

足三里は、長寿、健脚の灸とも呼ばれ、万能のツボでです。
明治時代に生まれた原志免太郎先生は医師でお灸で博士号を取られた最初の方ですが、この足三里に50年以上毎日お灸を据えられ、かつて男性長寿日本一に輝いた方でもあります。それだけ、足三里のお灸は健康に深く結びついています。コロナ禍の現代でもここにお灸をすることで感染対策に繋がります。

太白(たいはく)へのお灸

このツボは、消化器全般に効くツボです。足の親指の内側を内くるぶしの方に向かってなぞり、大きな骨の後ろ側にある窪みにあります。食欲がない、胃の調子が今一つ、下痢する、便秘をするなど胃腸のトラブルには是非使って欲しいツボの一つです。お灸は煙のでない炭化したもぐさを使用しています。

太衝(たいしょう)へのお灸

太衝は、足の親指と人差し指の間を指で足首の方に向かってなぞり、小高い骨の手前の窪みにあるツボです。ここは不眠、頭痛、イライラ、目の病、喉の違和感の緩和や肝臓の働きを助け、代謝を上げる働きがあります。

湧泉のツボへのお灸

湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に摂ります。片足立ちで軸足でない方の足を決め、そちらに湧泉にお灸を据えた後、再び同じ足で立っていただくと安定して立つことができるようになります。このツボ東洋医学では腎の働きを助け、生命力を高める働きがあります。足腰が弱っている方、冷えを感じる方にお勧めのツボです。

器具を使用した棒灸

棒灸は、もくさを棒状にしたものです。器具を使うことにより、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。

よもぎ

ヨモギは、キク科の多年草で、3月から11月ぐらいまで、道端や野原でごく普通にみられるいわば雑草です。どこにでも生え、成長も早いので善萌草とか四方草とも言われます。若い芽は食用にしたり、お持ちなどに入れて食用にもなりますし、葉っぱを乾燥させて煮だせばお茶にもなります。お風呂に入れて香りを楽しむと同意に血行を促す作用もあります。

ヨモギの乾燥

採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7~10日乾燥させます。

参加された方のアンケート

豊橋市 女性 42歳 

お灸教教室アンケート その1

豊橋市 男性 73歳 

お灸教室アンケート その2

豊川市 女性  80歳

お灸アンケート その3

伝馬町鍼灸院