こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。
4月も後半に入りましたが、体調はいかがでしょうか？
16日、当院にてお灸教室を行いました。今回は、3人参加していただきました。
今回も和気合愛と楽しい時間を過ごさせていただきました。
お灸には、様々なやり方があります。基本的には、痕のつかない無痕灸と痕のつく有痕灸に分けられます。
皆さんが習っていただいているのは、痕のつかない無痕灸です。
無痕灸には、もぐさを直接皮膚の上に載せるやり方や、皮膚の上に物を介在する隔物灸、器具を使った箱灸や鍼の上にモグサを載せる灸頭鍼などがあります。
最近では、火を使わないお灸もあります。火を使わないお灸に関して、プロ野球メジャーリーグのダルビッシュ投手が、それがないと先発に困るほどだと、ご自身の動画で公表しているのを見ました。
当院では皆さんがご自身で簡単にお灸を据えられるように、お灸教室を毎月第3日曜日に開催しております。次回から30分繰り上げして10時から12時半まで行います。お灸教室の最後に個別にお悩みの症状をお伺いして、お灸を据える場所をお伝えします。参加費は6,050円（税込み）です。次回5月は21日に行います。3名の方を募集します。
参加希望の方は、当院にお電話もしくはLINEで「5月のお灸教室参加希望」とメッセージを送ってください。お待ちしております。
写真は左右にスライドできます
もぐさ作り
もぐさの原料はヨモギです。5~8月のヨモギの葉っぱを採取7～10日天日干しします。ご自宅で作り場合は、ホットプレートもしくはフライパンでさらに火力乾燥させ、葉っぱをすり鉢に入れ、すりこ木で粉々につぶします。ざるに移し替えて夾雑物を取り除き、再度すり鉢にヨモギの葉っぱを入れ、同じ工程を10回ほど繰り返します。少しきつい作業ですがもぐさができた時は感動します。
作成したもぐさを使って合谷（ごうこく）にショウガ灸
もぐさ作りを体験した後、作成したもぐさを使ってショウガ灸を体験していただきました。ショウガ灸はショウガの成分であるジンゲオールが温熱刺激と共に皮膚に浸透して血液の循環を助けてくれます。温かさが体に染み入るのを感じることができます。
太衝（たいしょう）へのお灸
太衝は、足の甲で、足の親指と人差し指の間を足首の方に遡り、小高い骨の手前にある窪みにあります。頭部に上がった熱を下げることを始め、目の不調、めまい、不眠、喉の違和感、お酒の飲みすぎなどにも使われます。イライラなど感情を抑える効果もあります。
太白（たいはく）のツボへのお灸
太白は、消化器全般に効くツボです。足の親指の内側を内くるぶしの方に向かってなぞり、大きな骨の後ろ側にある窪みにあります。頭部にある熱を下げると同時に、下痢や便秘、腹痛、胃の膨満感、食欲不振などに試していただきたいツボです。お灸が黒く見えるのは、煙の出ない炭化したもぐさを使用しています。
湧泉（ゆうせん）へのお灸
湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に取ります。冷え症、頭痛、目、鼻、首、肩コリなどを緩和します。片足立ちで不安定な方のこのツボにお灸をした後に同じように片足立ちになっていただくと、不安定さが一時的に解消されることが経験できます。煙が苦手な人にはお勧めします。
器具を使用した棒灸
もぐさを棒状にした棒灸は、器具を使うことにより、皮膚を点ではなく、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。ツボを意識せず筋肉のコリ、痛みなど広範囲の慢性的な症状に使っていただくと便利です。
器具を使わない棒灸
棒灸は器具がなくても使えます。熱量が多いので、冷えている足先や足のツボを温めることで体の温まりを感じ、冷え症の改善には効果があります。
三陰交（さんいんこう）へ火を使わないお灸
三陰交は内くるぶしの中央から指4本分の所で、骨際にあります。生理不順を、更年期障害には必ず使われるツボです。これは、火を使わないお灸です。2時間ぐらい貼り付けておけるので、デスクワークや家事など足の冷え、疲労、コリなどに対して持続的に刺激を与えるので、便利なお灸です。ダルビッシュは、先発前にこれを首や肩に貼って試合に臨んでいることを公表しています。
ヨモギの乾燥
採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7～10日乾燥させます。
参加された方のアンケート
豊橋市 M.M様 女性 59歳 パート
豊橋市 N.T様 女性 55歳 パート
豊橋市 S.T様 女性 29歳 会社員
お電話ありがとうございます、
伝馬町鍼灸院でございます。