2026.1.18 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。

1月18日、当院にてお灸教室を行いました。今回はお一人参加していただきました。

1対1で、和気あいあいと楽しい時間を共有させていただき、感謝申し上げます。

お灸は、ヨモギの葉っぱから精製したもぐさを使って体表にあるツボに適度な温熱刺激を与え、健康の回復、維持、増進を図る東洋の伝統的な医療術の一つです。

中国を発祥の地とされ、約6世紀ごろ、仏教伝来とともに日本に入ってきました。

当初、お灸は、鍼や漢方薬共に貴族のための医療、医術でした。時代を経るにつれ、江戸時代には自分でお灸を据えるぐらい庶民に広まりました。

明治時代、日本は西洋医学を国の正式な医学として採用した後、お灸は医学、医術の主流から外れました。それでも、医業類似行為、民間療法として連綿と現在も存続しています。

お灸は熱いイメージがありますが、現在は台座のついたお灸が主流で薬局で購入できます。

お灸は何に効くの?と質問されることがありますが、お灸はその温熱効果により、血行促進、自律神経を始め免役やホルモンバランスの調整により、ストレスの軽減、消リラックス効果、疲労回復、冷え症の軽減、筋肉のコリや痛みの緩和、胃腸のトラブルなどの消化器系、動悸などの循環器系、めまい、のどの不快感などの耳鼻科系、女性の生理不順などに効果が期待できます。

お灸に興味はあるのだけれど、初めて自分でお灸を据えるには敷居が高い、と思っている方も多いと思います。

そこで伝来当初お坊さんが庶民に普及させたように、プロである私たち鍼灸師がお灸の伝導者であるべきではないかと思っています。

少しでもお灸のすばらしさをお届けしたいという思いでお灸教室を開催しております。

お灸教室に参加されるとご自身でお灸を据えられるようになりますし、ご家庭の方にも据えられるようになります。

次回は、2月15日日曜日午前10時から12時30分まで、当院で行います。参加費は6,600円(税込み)です。4名様を募集しています。

3月は15日日曜日です。こちらも4名募集します。

お灸教室に参加されたい方は、当院にお電話0532-63-6093もしくはLINEを登録していただき、「2月もしくは3月のお灸教室参加希望」とメッセージを送っていただくか、お灸施術を受ける時にでもお伝えください。

定員になり次第、締め切ります。

写真は左右にスライドできます

モグサ作り体験

もぐさ作り

モグサを作るには、乾燥させたヨモギの葉を使います。

ご家庭で作る場合、あらかじめ乾燥させたヨモギの葉をフライパンやホットプレートなどで加熱乾燥させます。

乾燥させたヨモギの葉をすり鉢に入れ、すりこ木ですりつぶします。

すりつぶしたヨモギの葉をざるに入れ、茎などの夾雑物を取り除きます。

これを数回繰り返します。

手製の物は何でも手間暇がかかります。

ショウガ灸

作成したもぐさを使って合谷(ごうこく)にショウガ灸

作成したもぐさを使ってショウガ灸を合谷に据えました。

皮膚とモグサの間に物を介在させて据えるお灸を隔物灸と言います。ショウガを始め、塩、みそ、ニンニク、琵琶の葉などが使われます。

夏にはお寺さんで、焙烙(ほうろく:土でできたお皿)を頭にのせ、その上でお灸を据える焙烙灸があります。

豊橋では、普門寺さんで7~8月ごろ体験できます。

足三里へのお灸

足三里(あしさんり)へのお灸

鍼灸師がセルフ灸として初めての方にお勧めするツボが足三里です。

気の流れ路である経絡(けいらく)のうち、足の陽明胃経に属します。

膝がしらの外側下の凹みに指4本分下、外くるぶしに向かったライン上で
凹んでいる、押すとズーンとする、ぶよぶよしているなど周りの皮膚と違った感覚のするところに取ります。

足三里は昔から日々の体調管理、養生には欠かせないツボです。

私もここに毎日お灸を据えています。そのおかげか、風邪やコロナになることはなく、お仕事を休むことなく続けられています。

太衝へのお灸

太衝(たいしょう)のへのお灸

太衝は、気の流れ路の足の厥陰肝経に属します。

足の親指と人差し指の間を足首の方に向かってなぞりと出っ張った骨があります。その骨の手前にやや窪んだ所に取ります。ここを押すと足の指先がピリピリすることがあります。

ここのツボは足の冷えや痛みを始め、生殖関係、腰痛、胃の不調、喉の不調、目の疲労、イライラ、不眠、怒りを鎮めるなどの効果があります。

太白へのお灸

太白(たいはく)へのお灸

太白は、気の流れ路である経絡の足の太陰脾経に属します。

足の親指側で足裏と足の甲の間の辺りを内くるぶしの方に向かって指でなぞると出っ張った骨があります。その後ろのくぼんだ所に取ります。

主に食欲不振、げっぷ、胃痛、嘔吐、便秘。下痢など消化器に全般に使われるツボです。体がだるい、重いなどにもこのツボは有効です。

湧泉へのお灸

湧泉(ゆうせん)へのお灸

湧泉は足の少陰腎経に属するツボです。

足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に取ります。このツボは、東洋医学では腎の働きを助け、生命力を高める働きがあります。

参加者の方に、片足立ちをしていただき、不安定に感じられる側の足の湧泉にお灸をして、再度その足で立ってみると施灸前よりも安定した感じを得ることができます。

湧泉は冷え症を始め、のぼせや脳の疲労、足の疲れや痛みなどによく使用します。

器具を使った棒灸で首を温めている所

器具を使ったお灸

器具を使用したお灸では、棒灸を使います。棒灸は筒状にした紙の中に粗目のもぐさを詰め込んだものです。それを器具にはめ込んで使います。

器具を使った棒灸は、点ではなく面で温めるので、ツボを気にせず、広い範囲に使用できます。肩こり、首こりを始め手足など大きな筋肉の広範囲を温めるのに便利です。

器具を使わない棒灸で足指を温めている所

器具を使わずに棒灸だけ使ったお灸

器具を使わず、棒灸だけを使ったお灸です。温めたいツボや皮膚に棒灸をかざし、ある程度の熱を感じましたら皮膚から離すやり方です。これは、温熱の強弱や刺激時間を自在にコントロールできまます。

手足の末端や、膝や足首など冷え感を感じる所に熱をしっかり感じさせることで冷えを改善できます。

この棒灸を消す場合には、アルミホイルを使って、あらかじめ棒灸を巻いて筒状にして抜き、使用後にその筒の中に火のついた方を納めて入り口をしめます。

ヨモギの乾燥

ヨモギの乾燥

採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7~10日乾燥させます。

参加された方のアンケート

豊橋市 女性 63歳 主婦

お灸教室アンケート

伝馬町鍼灸院