こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。
「冷え」を蓄積させない日常生活習慣 今回は、腹式呼吸をしよう です。
普段私たちは意識もせず、呼吸をしています。これは自律神経が働いていてくれているからですね。
呼吸は、日常生活において寝たり、活動したり、食べるといった生理的現象の中ではあまり目立ちはしませんが、健康に関しては他の生理的現象と同じぐらい大切なことと昔の人は知っていて、座禅を始め、ヨガや太極拳、格闘技、音楽、心理学、健康など様々な分野で注目を浴びています。
なぜ呼吸が注目を浴びるのかというと、自律神経が働いて行う呼吸だけではなく、意識的に積極的に、能動的に呼吸をすることでいろいろなメリットが生まれるからです。
そのメリットの中でも呼吸は肉体と精神を結ぶ懸け橋で、呼吸を整えることが心へも良い影響することが1番かもしれません。
私は、肉体と精神を結ぶ懸け橋であるある呼吸に意識を向けると熱の産生を促し、からだが温まることが、2番目のメリットだと思っています。
意識的に行われる呼吸法には胸式呼吸法、腹式呼吸法、逆腹式呼吸法があります。
1.胸式呼吸法:胸を意識する呼吸で、息を吸うと胸が膨らみ、吐くと元にもどる。
2.腹式呼吸法:お腹を意識する呼吸で、息を吸う時お腹が膨らみ、吐くと元に戻る。
3.逆腹式呼法:胸とお腹の境目意識する呼吸で、息を吸う時に胸が膨らみ、吐いた時に下腹が膨らんだように見える呼吸。武術でよく使われる呼吸。
どの呼吸法でも意識的に行えば、熱の産生を促しますが、胸式呼吸法はすぐできるし、逆腹式呼吸法はちょっと難しいので腹式呼吸のやり方を簡単に説明します。
その前に呼吸法は口呼吸か鼻呼吸か、というと基本は鼻呼吸です。鼻で吸って鼻で吐きます。
その理由として、口は本来、しゃべること、物を食べたり飲んだりするのが役割で、鼻は呼吸を本業とします。
鼻で息を吸う時、外気の温度、湿度を調節して細菌、ウィルスの除去をします。また鼻で吐く時は、鼻粘膜に適度な温度、湿度を与え、体温、水分の無駄な放散を防いでくれます。
腹式呼吸のやり方ですが、基本は椅子に座って行います。
まずは、秒針のついた時計があると便利ですね。
準備:両手を重ねてお腹の前に充てる。ます軽く息を吐きます。
①:お腹を意識して、5拍数える、もしくは5秒間、ゆっくりと息を吸います。
②:10泊もしくは10秒間かけて、ゆっくりと息を吐きます。
ポイント
1.手はおなかが膨らんだりへこんだりするのを感じるようにします。
2.吐く時は吸う時の倍の時間を掛けます。
3.お腹で呼吸しているようなイメージで行います。
最低2分は行ってください。
寝てやる場合は、仰向けになり重ねた両手をお臍あたりに置き、膝は立てるかもしくはまっすぐ伸ばしてもどちらでもよいです。
あとは1~3を繰り返します。ポイントとしては息を吐いた時、両手でお腹を押さえつけないようにします。
これが慣れてきたら今度は、3秒で息を吸う、2秒、間(ま)取る、15秒かけて吐く 腹式呼吸をしてみて下さい。こちらの方が、横隔膜により負荷がかかり熱の産生を促します。
腹式呼吸は胸の底にある横隔膜という筋肉がしっかり緊張、弛緩します。これがしっかり伸び縮みをすることで肺自体の弛緩と緊張と同時に、横隔膜の下の胃腸や他の臓器にも適度な弛緩と緊張が生まれ、胃腸や他の臓器の働きを助けることより体の熱を作り出しやすくします。
腹式呼吸は、いつでもどこでも簡単に行うことができます。運動が時間がなくてできないと思っているあなた、腹式呼吸ならいつでも、どこでもできます。
日常生活習慣に取り入れてみませんか?
この記事の執筆者のプロフィール
伝馬町鍼灸院 院長 川添登
昭和37年、10月5日生まれ。製薬会社の営業職に勤務していた頃、ストレスから軽い精神的な病にかかり、指圧や鍼灸施術を受け西洋医学とは違った角度からみる東洋医学に興味を持ち、27歳の時に鍼灸の専門学校に通う。
3年間の学習を終え、平成5年にはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得後、豊川で開業しながら様々な技法を学ぶ。
平成16年に現在の豊橋に引越しをして、皆様の健康の回復、維持、増進のお手伝いをしている。
家族:妻と娘の3人暮らし
趣味:読書・気功体操・自然歩道散策・魚釣り
好きな言葉:継続は力なり
お電話ありがとうございます、
伝馬町鍼灸院でございます。