2022.11.20 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。11月も下旬ですが、体調はいかがでしょうか?

20日、当院にてお灸教室を行いました。今回は、お二人に参加していただきました。

和気あいあいと楽しい時間を共有させていただき、感謝申し上げます。

お灸は、中国北部に発祥の地され、日本には約6世紀あたりに、遣隋使、遣唐使さんたちが日本に伝来されて以来、現在も続けられている医療術であり、養生術の一つでもあります。

お灸術の魅力の1つは、私達専門家が扱えるだけではなく、皆さんのような一般の方でもできることです。

当院では皆さんがご自身で簡単にお灸を据えられるように、お灸教室を毎月第3日曜日に開催しております。参加費は3,300円(税込み)です。次回12月は18日に行います。すでに2名の方が決まっていますので1人募集します。

参加希望の方は、当院にお電話もしくはLINEで「12月のお灸教室参加希望」とメッセージを送ってください。お待ちしております。

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

もぐさの原料は草餅にも使われるヨモギ。もぐさとして使う場合は葉っぱの裏の綿毛を使います。葉っぱからモグサができるまでに200分の1まで重量が減ります。仮に1㎏のもぐさの葉っぱがあれば、20gのもぐさができあがる計算になります。貴重さが窺えますね。

百会(ひゃくえ)に焙烙(ほうろく)灸

焙烙は、素焼きの土鍋の一種で、もともと茶葉や豆、銀杏などをいったりする土鍋です。お盆に迎え火、送り火をする時にも使われます。この焙烙を頭に乗せて百会にもぐさを載せ、お灸をします。頭痛や、脳血管障害、暑気払いとしてよく土用の丑の日に行事としてお寺で行われる所があります。
百会は、自律神経を整えてくれる作用があり、ここにお灸をすると精神的も落ち着いてきます。

足三里(あしさんり)へのお灸

足三里は、長寿、健脚の灸とも呼ばれ、万能のツボでです。松尾芭蕉もここにお灸をしながら旅をされていたと言われます。熱気が頭にある場合は、足に気を下ろす際にも使います。

太谿(たいけい)へのお灸

太谿は、内くるぶしの頂とアキレス腱の結んだ真ん中あたりの窪みに取ります。東洋医学の「腎」に関するツボです。腎の働きは、全身の精力(身体的活動)に関係し、腎の働きが弱まると粘り強さや根気が続かなくなります。また、成長発育、生殖にも関係します。

太衝(たいしょう)へのお灸

太衝は、足の親指と人差し指の間を指で足首の方に向かってなぞり、小高い骨の手前の窪みにあるツボです。「肝」の働きを良くします。「肝」の働きは、体の血液の量を調節することです。また、情動、特に「怒り」に関係します。太衝は、イライラを鎮め、眠りを良くしたり、また目の不具合にも使われるツボです。

湧泉のツボへのお灸

湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に摂ります。片足立ちで軸足でない方の足を決め、そちらに湧泉にお灸を据えた後、再び同じ足で立っていただくと安定して立つことが感じられることがあります。このツボは、東洋医学では腎の働きを助け、生命力を高める働きがあります。足腰が弱っている方、冷えを感じる方にお勧めのツボです。

器具を使用した棒灸

棒灸は、もくさを棒状にしたものです。器具を使うことにより、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。ツボを意識せず筋肉のコリ、痛みなど慢性痛に使っていただくと良いです。

器具を使わない棒灸

棒灸は器具がなくても使えます。特に足の指の先端(気端)を温めることにより、全身を温めることができます。

三陰交(さんいんこう)に火を使わないお灸

三陰交は内くるぶしの頂きから指4本分の骨際にあります。三陰交は東洋医学で言われる経絡(けいらく)のうち、脾経、腎経、肝経が交わるツボという意味で、婦人科系疾患や精神的不安定、冷え症などによく使用されるツボです。ここに火を使わないお灸を貼り付けることで、ツボに持続的に温熱刺激を与えることができます。

ヨモギの乾燥

採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7~10日乾燥させます。

参加された方のアンケート

豊橋市 女性 77歳 無職

お灸教教室アンケート 

浜松市 男性 55歳 自営業

お灸教室アンケート

伝馬町鍼灸院