2022.12.18 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。今年も残り2週間を切りましたが、体調はいかがでしょうか?

18日、当院にてお灸教室を行いました。今回は、お二人に参加していただきました。

今回も和気あいあいと楽しい時間を共有させていただき、感謝申し上げます。

お灸術の魅力の1つは、私達専門家が施術する療法だけではなく、皆さんのような一般の方でも養生として活用できることです。

お灸は、平安時代には、貴族のための医術でしたが、江戸時代には盛んに庶民にも浸透していました。松尾芭蕉も足三里をお灸をしながら旅をされていたことが記録に残っています。

当院では皆さんがご自身で簡単にお灸を据えられるように、お灸教室を毎月第3日曜日に開催しております。参加費は3,300円(税込み)です。次回1月は15日に行います。すでに2名の方が決まっていますので1人募集します。

参加希望の方は、当院にお電話もしくはLINEで「1月のお灸教室参加希望」とメッセージを送ってください。お待ちしております。

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

もぐさの原料は草餅にも使われるヨモギ。3月ごろからあちらこちらに生え始めるので、四方草、善萌草とも言われます。関西ではヤイトグサとも呼ばれます。もぐさは、よもぎの葉っぱの裏にある綿毛を取り出して作ります。
家庭でもぐさを作るには、乾燥させた葉っぱをすり鉢に入れ、すりこぎでつぶし、ザルに移し変え、夾雑物を取り除き、再びすり鉢でつぶす作業を繰り返すことで出来がります。

作成したもぐさを使って合谷(ごうこく)にショウガ灸

もぐさと皮膚の間に物を介在させて行うお灸を隔物灸と言います。介在させるものは、ショウガを始め、塩、みそ、ニンニク、枇杷の葉などがあります。ショウガ灸は、ショウガの成分であるジンゲオール、シネオールなどの成分がお灸の温熱と共に皮膚から吸収され、体を温める働きを促します。

足三里(あしさんり)へのお灸

足三里は、万能のツボでです。明治時代にお灸で初めて博士号を取得された医師の原志免太郎先生は足三里に50年以上お灸をし続け、100歳超えても現役の医師として働き、長寿日本一になられました。是非お灸して欲しいツボです。

太衝(たいしょう)へのお灸

太衝は、足の親指と人差し指の間を指で足首の方に向かってなぞり、小高い骨の手前の窪みにあるツボです。「肝」の働きを良くします。太衝は、イライラを鎮め、眠りを良くしたり、目の不具合にも使われるツボです。また、のぼせている時に下に熱を下ろす場合にも使います。

湧泉のツボへのお灸

湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に取ります。このツボは、東洋医学では腎の働きを助け、生命力を高める働きがあります。足腰が弱っている方、冷えを感じる方、また、首から上の症状がある方にお勧めのツボです。

湧泉の施灸前後の体の変化

片足立ちで軸足でない方の足を決め、そちらの湧泉にお灸を据えた後、再び同じ足で立っていただくと安定して立つことが体感できます。
一つのツボにお灸をすることが体に何らかの影響を及ぼしていることを体感できます。

器具を使用した棒灸

もぐさを棒状にした棒灸は、器具を使うことにより、皮膚を点ではなく、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。ツボを意識せず筋肉のコリ、痛みなど広範囲の慢性的な症状に使っていただくと便利です。

器具を使わない棒灸

棒灸は器具がなくても使えます。熱量が多いので、冷えている足先や足のツボを温めることで体の温まりを感じます。

三陰交(さんいんこう)に火を使わないお灸

三陰交は内くるぶしの頂きから指4本分の骨際にあります。三陰交は東洋医学で言われる経絡(けいらく)のうち、脾経、腎経、肝経が交わるツボという意味で、婦人科系疾患や精神的不安定、冷え症などによく使用されるツボです。ここに火を使わないお灸を貼り付けることで、ツボに持続的に温熱刺激を与えることができます。

ヨモギの乾燥

採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7~10日乾燥させます。

参加された方のアンケート

豊橋市 女性 50歳 セラピスト

お灸教教室アンケート 

豊橋市 女性 53歳 主婦

お灸教室アンケート

伝馬町鍼灸院