2023.2.19 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。

暦の上では「雨水」で、降雪から降雨に変わる頃ですが、体調はいかがでしょうか?

19日、当院にてお灸教室を行いました。今回は、3人参加していただきました。

今回も和気あいあいと楽しい時間を共有させていただき、感謝申し上げます。

お灸は、中国を発祥地として、3000年以上の歴史があると言わてています。日本には、飛鳥・奈良時代、遣隋使、遣唐使さんが日本に仏教伝来とと共に日本に持ち運んだと言われています。

伝来当初は貴族の医術として使われましたが、時代を経るにつれ、江戸時代には、庶民の方の養生術としても使われるようになりました。

養生術として皆さんにお伝えするのがお灸教室です。ご自身でお灸を使って健康の回復、維持、増進をしませんか?

当院では皆さんがご自身で簡単にお灸を据えられるように、お灸教室を毎月第3日曜日に開催しております。参加費は3,300円(税込み)です。次回3月は19日に行います。3名の方を募集します。

参加希望の方は、当院にお電話もしくはLINEで「3月のお灸教室参加希望」とメッセージを送ってください。お待ちしております。

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

乾燥したヨモギの葉をすり鉢に入れ、すりこ木ですりつぶします。すりつぶしたヨモギをざるに入れ夾雑物を取り除きます。その過程を何度も繰り返すともぐさが出来上がります。

作成したもぐさを使って合谷(ごうこく)にショウガ灸

作成したもぐさを使ってショウガ灸を
体験していただきました。もぐさと皮膚の間に物を介在させて行う灸を隔物灸と言います。隔物灸はショウガの他に、味噌や塩、ニンニク、ビワの葉などを使います。ビワの葉温灸は癌の方に良く行われます。

足三里(あしさんり)へのお灸

足三里は、万能のツボでです。このツボは主に胃腸の働きをよくする作用がありますが、健脚の灸としても有名で、松尾芭蕉もここにお灸を据えて旅をした記録があります。またここは頭部に気が上がっている「のぼせ」を改善する目的でも使用します。

太衝(たいしょう)へのお灸

太衝は、足の親指と人差し指の間を指で足首の方に向かってなぞり、小高い骨の手前の窪みにあるツボです。このツボものぼせている時に下に熱を下ろす場合にも使います。めまいや目の不調、頭痛、不眠など頭部の不調を始め、胃腸のトラブルにも効果があります。

太谿(たいけい)のツボへのお灸

太谿は、内くるぶしとアキレス腱の間にある窪みに取ります。ここのツボも頭部の熱を下げると同時に、冷えの改善に有効なツボです。

湧泉(ゆうせん)へのお灸

湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に取ります。このツボは、東洋医学では腎の働きを助け、生命力を高める働きがあります。片足立ちしていただき、不安定に感じられる側の湧泉にお灸をして、再度その足で立ってみると施灸前よりも安定した感じを得ることができます。

器具を使用した棒灸

もぐさを棒状にした棒灸は、器具を使うことにより、皮膚を点ではなく、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。ツボを意識せず筋肉のコリ、痛みなど広範囲の慢性的な症状に使っていただくと便利です。

器具を使わない棒灸

棒灸は器具がなくても使えます。熱量が多いので、冷えている足先や足のツボを温めることで体の温まりを感じます。

ヨモギの乾燥

採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7~10日乾燥させます。

参加された方のアンケート

豊川市 男性 60歳 会社員

お灸教教室アンケート 

岡崎市 女性 60歳 主婦

お灸教室アンケート

岡崎市 男性 62歳 会社員

お灸教室アンケート

伝馬町鍼灸院