お腹の赤ちゃんは、通常頭を下にした姿勢(頭位といいます)を摂りますが、それとは反対にお尻や足を下にした姿勢をとる場合があり、これを逆子(骨盤位)と言います。妊娠中期に多いようです。原因として、母体側、胎児側、それ以外の三つが考えられます。母体側の原因として、冷え、子宮の奇形や、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの骨盤内に問題のある場合や、遺伝的に骨盤が狭いなど、胎児側としては、双子や多胎妊娠、それ以外の原因として、胎盤の位置が、子宮口に近い、用水が多いなどが考えられます。直し方として、逆子体操、側臥位(横向き)で寝る、外回転術、マタニティースポーツなどがありますが、お灸施術がとても効果的です。逆子と診断された時には以下のツボを試してはいかがでしょうか。(効果は個人差があります。また効果的なツボはこの限りではありません。)
至陰(しいん)
位置:足の小指の外側、爪の生え際からやや外側、足首に寄った所に取ります。
由来:「至」は至る、尽きる、至陰は、陽気が尽きて、陰気が生まれようとする状態の意味。到着するの意味。
効能:矯正胎位、頭痛、後頚部のこわばり、全身掻痒、汗がでない、動悸など。
三陰交(さんいんこう)
位置:内くるぶしの中心から、膝に向かって指幅4本分の所で、骨の後ろ際に取ります。
由来:「交」は交わるの意味。「三陰」とは、肝の蔵(ぞう)、脾の蔵、腎の蔵に関連する経絡の意味。3つの蔵に関連する経絡が交わる、という意味。
効能:逆子、婦人科系疾患、精神疲労、喉の痛み、冷え症、からだが重だるい、むくみ、舌のこわばり、鼻血、嘔吐、胃の痛み、消化不良、食欲不振、お腹が張る、鳴る、腸の働きを整える尿もれ、インポテンツ、不眠、心悲しいなど。
太衝(たいしょう)
位置足の甲で足の親指と二番目の指の間を足首の方へ押し上げて骨の交わる所に取ります。
由来:「太」は重要という意味。「衝」は通路、地点などの意味。
効能:逆子、閉経、イライラするのを抑える。気分が塞いでいるを
良くする。頭痛、めまい、眼の疾患、月経不順など。
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