こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。
今回の「冷え」を蓄積させない日常生活習慣は、笑いましょう です。
皆さんは、よく笑っていますか?
「笑う門には福来る」ということわざがありますが、笑いは人を引きつける魅力がありますよね。
昔、日本では、「男子笑うべからず」なんていうことを言われた時代もありましたが、そんなことしてたら、近寄りがたい人になってしまいます。
また日本では「勤勉」とか「真面目」などの態度の方が「笑い」よりも価値があるような風潮もありました。
最近では「笑い」が健康に与える影響について科学的な研究が進められていますよね。
特に「笑う」ことによって免疫細胞が活性化するとか、リウマチの患者さんの免疫に良い影響を与えた、糖尿病の人の血糖値の上昇を抑えたなど医学的研究も進んでいます。
なぜ、笑いが「冷え」に対していいのか3つの観点からお話します。
1.横隔膜をよく使う
「腹がよじれる」ほど大笑いするなんていわれますよね。
笑う行為は腹筋をよく使います。笑いの呼吸は腹式呼吸なんですね。 腹式呼吸は腹筋だけではなく、肺の下にある横隔膜をしっかり使います。
横隔膜は、肺や心臓のある胸腔と胃や腸などがある腹腔を分ける所にある筋肉で、空気を吸った時に収縮し下に下がり、空気を吐いた時に弛緩して元の状態に戻ります。
笑いはこの横隔膜という筋肉を大きく弛緩収縮させます。
筋肉は熱の作り出す最大の器官ですので横隔膜を大きく動かす事で熱をしっかり作ることができます。
また横隔膜は、腹腔にある胃腸や肝臓、脾臓に適度な弛緩・収縮のリズムを与えることで、広い意味で内臓のマッサージ効果がみられ、内臓の血流を改善することで内臓の働きも良くなり熱の産生を助けます。
2.自律神経が整う
呼吸は自律神経との結びつきが深く、息を吸う行為は、交感神経を刺激し、息を吐く行為は、副交感神経を刺激します。
私たちの日常生活において、交感神経を高ぶらせることが多く、交感神経の働きが優位になった状態です。
笑う事は、息を吐き続けることです。息を吐き続ける行為は、緊張を解き放ち、副交感神経を刺激します。
副交感神経の刺激は、血管の拡張を促し、熱の循環が良くなることで「冷え」の予防、改善につながります。
3.セロトニンが多く分泌される
セロトニンって、聞いた事ありますか?
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンなどと同様に、神経と神経の隙間をつなぐ神経伝達物質の一つです。
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの働きを抑える働きがあり、精神を安定させる働きがあります。そのために「幸せホルモン」とも呼ばれています。
またセロトニンは、主に小腸の消化管粘膜で産生され、腸の蠕動運動をよくする働きもあります。
その他、眠りにも関係しています。
セロトニンはリズムある運動をすることで分泌が促されます。笑う行為はリズムある運動で、セロトニンが増えます。
またセロトニンは、私たちが重力に逆らい姿勢を正す時に使われる抗重力筋に関わっており、表情筋と呼ばれる顔の筋肉も抗重力筋と関わり、表情筋を使うことでセロトニンが増えます。
セロトニンは、自律神経の乱れを整える働きがあります。
笑うことでセロトニンが増え、さらにセロトニンが自律神経のバランスを整えることで、
心身更なる安定が得られることにより、熱の産生力、熱の循環力が安定します。
まとめ
笑いは、世界中どの国も共通した感情表現で、人を引きつける魅力があります。
笑いは、腹筋、横隔膜をリズムよく使い、肺や胃腸に刺激を与えることで熱の産生を促します。
笑いは、吐き続けることで、自律神経の副交感神経を刺激し、体をリラックス出せ熱の循環が改善されます。
笑いは、神経伝達物質の一つであるセロトニンの量を増やします。セロトニンは、自律神経の働きに良い影響を与え、心身が安定することで熱の産生、循環がスムーズに行われます。
「冷え」を蓄積させない日常生活習慣によく笑うことを取り入れましょう。
この記事の執筆者のプロフィール
伝馬町鍼灸院 院長 川添登
昭和37年、10月5日生まれ。製薬会社の営業職に勤務していた頃、ストレスから軽い精神的な病にかかり、指圧や鍼灸施術を受け西洋医学とは違った角度からみる東洋医学に興味を持ち、27歳の時に鍼灸の専門学校に通う。
3年間の学習を終え、平成5年にはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得後、豊川で開業しながら様々な技法を学ぶ。
平成16年に現在の豊橋に引越しをして、皆様の健康の回復、維持、増進のお手伝いをしている。
家族:妻と娘の3人暮らし
趣味:読書・気功体操・自然歩道散策・魚釣り
好きな言葉:継続は力なり
お電話ありがとうございます、
伝馬町鍼灸院でございます。