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ひょっとしたらあなたも貧血?

「今回は何のお話?」

今回は、中高年によくみられる貧血のお話だよ。

「貧血?」

そうだよ。血液の中の「赤血球」は、ヘモグロビンという赤い色をした、たんぱく質が含まれていて、そのヘモグロビンが肺で酸素とくっついて全身に酸素を運ぶ役割をしているんだ。この赤血球やヘモグロビンが減って、全身が酸素不足の状態を貧血と言うんだよ。

「へぇ~、貧血って全身が酸素不足の状態なんだ。で、貧血のサインにはどんなのがあるの?」

貧血には、軽い動作でも動悸、息切れが起こったり、すぐに疲れたり、常に頭が重かったり、よくあくびが出る、顔色が悪い、爪、歯茎の色が白っぽい、舌がしみる、爪が割れる、口の端が切れるなどがあるよ。

中でも舌がしみたり、爪が割れる、口の端が切れるなどは、鉄欠乏性貧血の特有の症状だよ。中高年の貧血は年齢が上がるにつれて増え75歳以上の人の半数以上が貧血かその前段階にあると言われているんだよ。

でも中高年の人は、心臓の働きが高まり酸素不足を補うなど体の代償機能が働いたり、体が貧血の状態に慣れてしまう、活発に動く機会が少ないため酸素を必要とされる機会が少ない、貧血で疲れやすいなどの症状を「年のせい」に思い込んでいるなどから、案外気づかずに見逃されていることもあるんだよ。

「じゃあ、ちゃんと調べてもらうことが大切だね。」

そうだね。貧血は血液検査で「ヘモグロビン濃度(血色素)」を調べることで診断されるよ。診断基準は、成人男性で「13g/dl未満」、女性で「12g/dl未満」だけど、65歳以上の場合は加齢を考慮して「11g/dl未満」が貧血とされるよ。

中高年の人は何らかの病気が原因で貧血が起こっている場合もあり、中には命にかかわる病気が隠れている可能性もあるので少なくとも年1回は健康診断を受けるべきだね。

「ところで貧血は、どんな原因で起こるの?」

貧血は、以下の原因で起こるよ。

1.鉄、ビタミンB12、葉酸の不足
A.鉄の不足:食事で体内に取り入れられた鉄からヘモグロビンが造られる。鉄は肝臓や脾臓に蓄えられる。

胃や腸の潰瘍やがん、子宮筋腫、子宮がんなどの出血で、血液中や体内に蓄えられた鉄(貯蔵鉄)が慢性的に減る「鉄欠乏性貧血」や食事からの鉄の摂取不足、加齢による胃酸の分泌が低下して鉄の吸収が悪くなるなどで起こる。

一般に鉄剤を服用。食事からの摂取不足では、大豆製品(納豆、あずき、高野豆腐、いりごま、きな粉)、レバー(豚、鳥)、青菜類(ほうれん草、小松菜、パセリ、切干大根、きくらげ)、魚介類(いわし、しじみ、あさり、)、その他(卵、ひじき、青海苔、焼き海苔、プルーンなど)を積極的に摂取する。野菜などに含まれる鉄は吸収されにくいため、動物性の食品やビタミンCを含むものと一緒にとると吸収されやすくなる。

B.ビタミンB12の不足:ビタミンB12による貧血は、主に自己免疫疾患や手術で胃を切除したあとに起こる。注射などで補う。

C.葉酸の不足:葉酸は、ビタミンの一種で葉物野菜に多く含まれる。日本人の場合、きちんと食事を摂取していれば不足することは少ない。不足している場合は食生活を改善する。

2.関節リウマチ・がん・感染症・腎臓病

関節リウマチなどの膠原病(免疫の異常で起こる)、がん、肺炎、結核などの感染症があるとうまく血液が造られなくなる。もとの病気を治療することで貧血が改善される。

また腎臓病では腎臓から血液を造るのに必要な「エリスロポエチン」というホルモンが分泌されなくなり貧血が起こる。エリスロポエチンを注射で補う。

3.血液の病気

血液の病気では貧血の他、内出血しやすい、歯茎から出血しやすくなる、発熱を繰り返す、口内炎が治りにくい、肺炎を起こすなどの症状が出る。中高年では「白血病」「多発性骨髄腫」での貧血が多い。

4.いわゆる老人性貧血

中高年の特有な貧血に「老人性貧血」がある。これは、ヘモグロビン濃度が10g/dl程度の軽い貧血で一年以上進行することがなく、詳しい検査をしても異常がなく、日常生活にも支障がない貧血のこと。治療の必要はないが経過観察は必要。

「中高年の人は、貧血を年のせいにしないで、背後には大きな病気が隠れていることもあるので、ちゃんと検査をしてもらう必要があるね。」

そうだね。やっぱり定期的な検査で経過を見守ることが大切だね。

今回はこれで、おしまい。



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