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侮ることなかれ歯周病 その2

「前回歯周病は、歯周病筋の塊のプラークが原因で歯の周りに炎症を起こす病気で、その予防には歯磨きで磨き残しをしないことが大切というお話だったね。」

そうだね。歯周病は、歯の周りの炎症だけではなく、適切な治療が行われないまま放置しておくと、長期にわたり歯周病菌や炎症性物質が体中に運ばれ、全身に影響を及ぼすことも知っておいた方がいいよ。

「たとえば、どんな病気が歯周病との関連が指摘されているの?」

それは、以下の病気だよ。

1.口腔癌:口腔癌は、歯肉や舌など、口の中にできる癌で、歯周病が進行すると口腔癌の発生率が大幅に高くなったり、口の中を清潔にする口腔ケアをすることで口腔癌の発生率が下がった、という報告があるよ。

2.誤嚥性肺炎:食べ物、飲み物や唾液が誤って気管に入り、誤嚥した飲食物や唾液の中の細菌が気管から肺に入って起こる肺炎を誤嚥性肺炎っていうんだけれど、この肺炎は、脳卒中の後遺症や高齢者によく見られるよね。歯周病のある高齢者は、歯周病菌による肺炎が起こりやすくなるんだよ。肺炎を防ぐ対策として、口腔ケアを行うことが大切だね。

3.脳卒中と心筋梗塞:血液の中にコレステロールなどが増え、それが血管の壁にたまり、動脈の柔軟性が低下したり、内腔が狭くなるのが動脈硬化。動脈硬化が心臓の血管で進めば心筋梗塞、脳の血管で進めば脳梗塞が起こりやすくなるね。血流に乗って運ばれた歯周病菌が血管の壁に付着すると動脈硬化の進行に関係しているのではないかと考えられているよ。

4.糖尿病:血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態が続く病気が糖尿病。血糖をコントロールしているのがインスリンというホルモンなんだけど、歯周病があると、それによって増加した炎症性物質がインスリンの働きを低下させ、糖尿病を悪化させると考えられているよ。また、糖尿病で血糖値が上がると血流が悪くなり、免疫の働きが低下する。そうすると、歯周病菌の増殖が盛んになり、歯周病が悪化する。このように歯周病と糖尿病は相互に関連しているんだね。

5.早産・低体重出産:歯周病によって増加した炎症性物質には、子宮を収縮させ、陣痛を促す作用があり、歯周病があると早産、低体重出産が起こりやすくなる。また、歯周病菌の中には女性ホルモンによって活発に増殖する種類のものもあるため女性ホルモンが増加する思春期や妊娠中には歯周病が悪化しやすいと言われているよ。

「へぇ~! 歯周病は単なる口の中だけの病気ではなく、全身に影響を与えるんだね。」

歯周病は『感染症』の側面のほかに『生活習慣病』という側面もあるよ。きちんと歯磨きをしない、甘いものをよく食べる、頻繁に間食をする、喫煙、飲酒などの生活習慣があると歯周病は治りにくくなるよ。喫煙は、ニコチンの作用で歯肉の血流が悪くなり、歯周病を悪化させるし、飲酒をすると歯磨きがおろそかになりがちだね。

「今日から毎日しっかり歯磨きしようっと!」

今回はこれでおしまい。



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