用意するもの
用意するもの
せんねん灸、湿らせたタオル、印をつけるためのペン、ライター、灰皿
お灸の注意点
- お灸は、温熱刺激を与えるものですから、やけどになることを100%防ぐことはできません。
- 熱さを強く感じたり、熱さが不快な時は、我慢せず、位置をずらすか取り外してください。そのまま放置していると水泡が生じ、痕が残る可能性があります。
- 初心者がお灸をする際には1つの施灸ポイントに1日1回1個から。施灸ポイントは1~3か所程度から始めて下さい。
- 「心地よい」と感じる範囲内で、ご自身の体調に合わせながら調節してください(温熱に対する反応は個人差があります)。
- 火が消えてもお灸の効果は持続しています。強い温熱や不快な温熱でなければ、取り外さずそのまま台座が冷えてから取り外してください。
- 自分の意思でお灸を取り外すことができない人、幼児は使用しないでください。
- 以下の人は、使用前に医師、薬剤師、灸師に相談してください。今までに薬や化粧品などによりアレルギー症状(発疹、発赤、かゆみ、かぶれ)を起こしたことのある人。妊娠中の人。糖尿病、温感及び血行障害をお持ちの方。
- 肌の弱い部分(特に腹部)の使用は十分に注意してください。
- お灸は、煙も熱も上に向かい上がります。火のついている方を下向きにしないでください。肌への温熱が強くなり、やけどをする場合があります。
- 有熱時には使用しないでください。
- 打撲、捻挫で患部に熱がある場合は使用しないで下さい。
- 入浴直前、直後の約30分~1時間の使用は避けてください。
- 汗をかいた場合など、肌が濡れている時には、水分をよく拭き取ってから使用してください。
- 同時にたくさんの施灸ポイントに使用すると、さらに体調を悪化させる可能性があります。
- 熱を強く感じない方でも、やけどが生じる場合がありますので十分注意してください。
- 初めて使用される方、肌の弱い方や敏感な方の使用は、必ず肌の調子をよく観察して安全を確かめてください。
- 同じ場所に繰り返しお灸をすると、肌に負担を掛けます。やけどの原因になりかねないので注意しましょう。
- 肌の調子が良い時に、水泡が生じにくかったり、生じない方でも、からだの状態の変化により、肌の調子が悪くなると生じる場合があります。
- 次の部位には使用しないでください。顔面、粘膜、湿疹、かぶれ、傷口
お灸のやり方
1.目的のツボにペンで印をつけます。
2.台座のついたもぐさを親指、一刺し、中指の指先で持ちます。
3.台座のシールをはがし、手の指先に貼ります。
4.ライターでもぐさの先を点火します。
5.点火したのを確認したのち、もう一方の手の親指と人差し指で台座を挟み、少しひねりながら指先から外します。
6.外したもぐさを目的のツボへ貼ります。
7.最初は、熱さは感じません。もぐさが燃えるにつれ、すこしずつ台座に熱が伝わります。
8.煙が消えてもそのまま張り続けてください。台座に熱がしっかり伝わってゆきます。
9.ツボのあたりが「じんわり」、「ポカポカ」感が出てきた後、「ピリピリ」「チリチリ」感が出て、熱が皮膚から浸透してゆきます。
10.もぐさが熱く感じるようでしたら、もぐさを取り外すか、ツボから少し離して皮膚にすえて下さい。
11.外し方は、先ほど指先から外したように、手の親指と人差し指で台座を挟み、ややひねりながら持ち上げてはずします。その時に台座が熱くて外せない場合は、一旦指先を湿らせたタオルで冷やし、その後取り外してください。
12.使用したもぐさは、灰皿に捨てます。
13.もし、火傷していまったら湿ったタオルですぐに冷やしてください。
ツボの取り方
ツボの取り方には、3通りあります。1つめは、体の表面に現れている骨や関節、筋肉の凹凸など解剖学的にとる方法。2つめは、骨格を基準として個人の寸度を定める方法。3つめは、指の長さを基準として取る方法があります。ツボの位置を決める時、どこどこから何寸といった『寸』という言葉を用います。
以下は、患者さんの指の長さを基準として取る方法をご紹介します。
- 手の親指の第一関節の横幅を1寸
- 手の人差し指と中指の第一関節を合わせた幅を1.5寸
- 手の人差し、中、薬指の第一関節を合わせた幅を2寸
- 手の人差し指から小指の第2関節を合わせた幅を3寸
ツボは、からだの脈拍を感じる所、骨の際、関節の周り、筋肉の細い所、太い所、スジになっている所などに多く存在し、周りの皮膚と比べて、ざらついていたり、へこんでいたり、盛り上がっていたり、冷たかったり、温かったり、軟らかかったり、硬かったり、痛かったり、気持ちが良かったりなどさまざまな状態として現れます。
まずは、雑誌や本などを見て、おおよその位置を探します。そして、その周りを利き手の人差し指や中指で軽くこするようになぞります。その中で、まわりと違う皮膚感覚がみられたらそこがツボの位置になります。
ツボの位置や状態は時間、日、体調などによって変化します。ですから多少のずれがみられても問題はありません。また、ツボから外れているからといって効果がないこともありません。
日頃から、ツボを探しているとだんだんコツがわかってきますので、コツコツ続けてみてください。
以上です。
お電話ありがとうございます、
伝馬町鍼灸院でございます。